コンテスト

当コンテストの特長ともいえることですが、今年もまた、エントリーされた品種に偏りがなく、個性に富んだバラエティー豊かな素晴らしいグッピーたちが集まりました。 　既に皆さんもご存知のように、当コンテストでは、作出の難易度や交配上の希少性に重点を置くのではなく、「見た目の美しさのファーストインパクト」をもっとも重視した審査を行っています。ところが、このような審査方法の場合、先に述べた「個性に富んだバラエティー豊かな素晴らしいグッピー」が多数集まることは、喜ばしいことであると同時に、私たちにとっては「審査員泣かせ」の事態となることも意味します。 　なぜなら、それぞれに強い個性を発揮する個体同士を比較し、優劣を判定しなければならないからです。「あの個体はあそこがスゴイ。しかし、この個体はここが見事だ。いやいや、こちらの個体も捨てがたいぞ。ウムム、どうしたものか？」と未熟な審査員長はいわずもがな、筋金入りの審査員各位すら悩みぬいている姿をご想像下さい。 　とはいうものの、やはりコンテストである以上、どうしても順位を付けなければなりません。こういった事情から、きわめて微妙な・・・線が、入賞と選外の「運命の分かれめ」となったりすることもあります。したがって、残念ながら３位以内への入賞を果たせなかった個体のなかにも、素晴らしいグッピーが多数存在しているのは、むしろ当然のことといえましょう。 　一方、『小型水槽レイアウトコンテスト2004』にも力作が集まりました。 　審査にあたっては、どの作品からも小型水槽という限定された”水空間”を、多種多様なレイアウトやデコレーションで演出した出展者の皆さんの創意工夫や努力が強く感じられ、そのため、本当に難しい審査となりました。

　以上、今年の当コンテストに対する審査員長としての私の総評です。

　そして最後に一言。 　ご出展くださった皆さん、まことにありがとうございました。 　ぜひ来年も、腕に自慢の美しいグッピーや華麗なレイアウトをご披露ください。審査員一同、今から心躍る思いでお待ちしております。