ライブロック
2004/7/15
ライブロックについて、間違った記事・文章を多く見かけます。
■ 良し悪しの判断
- 良いライブロック・悪いライブロック
間違った記事 ”石灰藻の付いたもの=良い。石灰藻のないものは=悪い。”
- 石灰藻
間違った記事 ”石灰藻を増やすには強い光が必要。”
- 良いライブロック・悪いライブロック:その2
間違った記事 ”大きさに対して重いライブロックは悪い。”
■ 解説
- 海水で魚メインの飼育なら、多くの場合ろ過装置を取り付けますし、その方が良いでしょう。
しかしこの場合、魚を飼い始めると、あっという間に石灰藻は消えます。
どうせ消えてしまうので良し悪しとは関係ありませんし、石灰藻を維持できるようなシステムなら、
基が少しでもあれば、勝手に増えてライブロックの表面を覆い尽くします。
バクテリアのタネとしてのライブロックとしては、どちらも能力は同じです。
あくまでも購入時に綺麗かそうでないかの違いで、価格が変わることはあるでしょう。
しかし、「石灰藻の無いライブロックは悪いライブロック」というのは
間違いであるとハッキリ言えます。
- 2003年6月3日の日記に書いたように、
強い光が無くても石灰藻は増えます。
結果的に実験になった訳ですがその結果は、
部屋明かりだけで水槽内のライブロックを覆い尽くしました。
ただし、様々な種類の石灰藻の中には光が必要な種類もあるでしょう。
また、裏側等の本来光の届かない部分に生えないのは確かです。
- 「軽い=多孔質」だから良いという考えから、このような事が言われているのだと思います。
ライブロックは元々サンゴの骨格からできています。つまり石灰質です。
水槽にず〜っと入れておくと、小さな生物に穴を開けられたり、
カルシウムや他の成分が溶け出してスッカスカになり、勝手に軽くなります。
多孔質でも水質の維持に役立つカルシウムなどの成分が抜けきった物が良いのか、
多孔質ではなくても有用な成分(もちろん無用な成分も)を持っている物が良いのか、
それは誰にも決められません。
良くないのは、時折見られる石灰質で無いものです。やたらと重いので分かります。
割ろうとしてもナカナカ割れるものではないので、それも確認の方法の一つです。
ただ、レイアウトの一部として見ると、それが悪いとも言えません。