ありがとうございます グッピー本店です Technical development for Aquarium.
 

グッピーの品種名

特記する必要のないものは省略

 まず基本として、特記する必要の無いものは品種名として記述しません。

 例えばブルーグラスの場合、ボディーの色柄について『メタル』や『アクアマリン』など、 主張したいものが特に無い場合、『ブルーグラス』となります。
 大概は『ヘテロモルファ』による黒い発色がボディーにありますが、 わざわざ『ヘテロモルファブルーグラス』とは呼びません。

 『メタルブルーグラス』や『アクアマリンブルーグラス』でも、 飼育者が主張したくなければ、単に『ブルーグラス』と呼んでも構いません。

■ その1:目視順

 多くの場合で、このタイプの品種名が付けられています。
順番

1.体色(野生体色は省略) + 2.ボディーの色柄 + 3.尾の色柄形

体色ボディー色柄尾の色柄形まとめると
1ブルーグラス(テール)ブルーグラス
2ゴールデン(コブラ/ダブり省略)レースコブラゴールデンレースコブラ
3アルビノタキシードレッドテールアルビノタキシードレッドテール
4アクアマリンダブルソードアクアマリンダブルソード

■ その2:遺伝順

 このタイプで品種名を付けるのが、交配時には一番分かり易いのですが、 全ての品種において”どのように遺伝しているか解析してから”という条件を付けることになり、 発表できない場合が多くなってしまう恐れがあります。ですので、『その1』との併用になります。
順番

1.[Z]常染色体(野生体色は省略) + 2.[Y](オス)染色体 + 3.[X](メス)染色体

ZYXまとめると
1ブルーグラス(テール)ブルーグラス
2ゴールデンコブラレース(=ノンカラード)ゴールデンコブラレース
3アルビノレッドテール+タキシードアルビノレッドテールタキシード

 その1の例と比較して下さい。例の1,2,3は、それぞれ同じ品種を指しています。
1では、同じ『ブルー』でも『青い尾』と『青体色』で、意味が変わっています。
2では、呼称順が入れ替わっていますが、どちらも間違いではありません。
3では、レッドテールとタキシードをメスが持っている場合ですが、この場合は'その1'に 習って'ボディー→尾'の順で『タキシードレッドテール』とするべきかも知れません。
その1-4は、ダブルソードの表現がXであると言い切れないので、その2では記載に迷います。

ブルーについて

 ブルーグラス等のブルーは、赤が抜けてブルーの発色が出るのは尾だけではなく体全体です。 例えばコーラルブルーグラスの場合、コーラルのオレンジ部も青い発色となります。 しかも、この項目のように遺伝順の表記もありますから、本来は『ブルーコーラルグラス』と呼ぶべきですが、 『ブルーグラス』の呼称が先なので、慣例的に『コーラルブルーグラス』となってしまっているようです。

■ その3:その他

出身地?や作者名?が付く場合
例:ドイツイエロータキシード、モスコブルー、ウィーンエメラルド、スタンシューベルブルーテール など。
全体のイメージから
例:パンジー&トパーズ、アレキサンドライト など。
横道

 『ギャラクシー』は元々、『ギャラクシーブルーグラス』そのものに命名されたもののようです。 ですが、ブルーに付いて回る『レッド』の呼び名・・・つまり『プラチナ+コブラ』の 呼称として使用した方が都合が良いため、現在では『プラチナ+コブラ(場合によって+グラス)』を 『ギャラクシー』と一般的に呼んでいます。

 ついでですが、ブルーに付いて回る『レッド』を『裏』と呼ぶ場合がありますが、 基本がレッドであって、ブルーが『赤が抜けてブルーになる』ので、『裏』はブルーの側です。


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